第84章 【R18】【おそ松ルート】おそ松の葛藤
「ナス子の家族に認めてもらう?! それ無理じゃないの」
「そうだね……だって俺ら無職だし。しかも小さい頃から俺らの事知ってるあの親が俺達が相手となると余計に認めてもらえるかどうか……」
ここでおそ松と言わず俺達と言った所が一松の諦めていないと言う意思が確認できる。
「俺達じゃなくて俺ね?! なんでお前らまで入ってんだよ」
「ひひ……世の中何が起こるかわからないでしょ」
「うわぁ、でたよ闇松兄さんの闇思考。チャンスがあれば付け入る気満々だよねぇ、人の事は言えないけどさ」
何を言っているんだこの弟達はとおそ松と手を繋ぐナス子は思うもいつもの事なのでスルーする事にした。
「でもさ、簡単な事じゃない? ニートが一番の問題な訳だし。これってそれならおそ松兄さんが働けばすぐ認めてもらえるんじゃないの? まぁ、趣味もギャンブルから足を洗うとかね」
「そう、そこなんだよチョロ松ぅ! そこが俺にとって難問な訳!!」
「難問かなぁ……はぁ~」
半ば呆れるナス子は溜息しか出てこない。
本当にどうしてこんなのを好きになってしまったと思うが、好きになってしまったものは仕方がない。
「働くとかいっちばん怖い! 恐怖でしかない! だって俺おそ松だよ? おそ松ってそんな真面目な事しないでしょぉ」
「自分を棚にあげちゃうのがおそ松兄さんだよね!」
「十四松、お前今日マトモだな……けど俺もそう思う。ちゃんとすればあっちの両親だって優しいしわかってくれるでしょ」
そう、別にナス子の両親は六つ子の事を毛嫌いしている訳ではない、逆に可愛がっている方だ。
家族ぐるみの付き合いもあるからこそ、この六人は向こうの両親もナス子の弟的な存在だと思っている。