第83章 【R18・一松ルート】意地悪?
「ご主人様の出したものを捨てるの、ナス子」
「……っ、んー!」
眉を顰めて出したいと主張している恋人に対し、一松はそれを許そうとはしない。
「俺の事愛してるなら出来るよね? 飲めよ」
「……?!」
まだこの味にも慣れず、飲み込むなんて事は一度もした事がない。
いつもならすぐに自分からティッシュを出してくれる一松なのに今日は本当にいじめが激しい。
しかし一松のナス子を掴んだ手首には力が入っており振りほどく事すら適わなかった。
「んー、んーん!」
嫌だ嫌だと涙目になりながら首を振ると意地悪な笑みで見ながら口から出す事は許さないと目で訴えている。
逆に言う事を聞かなければもっと酷い事をされるであろうと思うナス子はそれを観念してなるべく味を感じないようにそれを飲み込もうとするも
「口の中で味わってって言ったろ?」
「ん」
「味わわずに飲むんじゃなくて、ちゃんと俺のを感じて飲んでよ」
「……っぐ」
「はぁい、お口の中でグチュグチュしようねぇ」
半ば意地悪な彼を本気で睨みつけるのだが全く動じない。
楽しそうにその行為を見られ、本当は心底嫌だったが口の中で言われた通り味を確かめ決して美味しいとは言えないそれを我慢しながら飲み込む。
「ヒヒッ……どう? 俺の味」
「……っ、ん……っぷは! 水!!」
「は? そんなのダメに決まってるじゃん」
口端につく透明な液体と薄くなった白い液を手の甲で拭い、口直しを求めるがそんな事は構わずすぐに床に押し倒されてしまう。
「あっ、ちょ、ちょっと……」
跨った彼女の上で自ら上着を脱ぎ生まれたままの姿に変わる一松。
彼女を見下ろし唇に貪りつく。
「んん……っ、ん……っふ」
「……ん……マズ……よくこんなモン飲み込めたねナス子」
「ふ、っは……あああ、アンタが飲めって言ってきたんじゃん」
口内の中で舌を侵入させて堪能するように舐めると、自分の舌にも精液の味の確認が出来る訳で、ペロリと自らの唇を一松は舐める。
しかしその自分の行為さえもより一松の情欲を掻き立てているようでぞわりと言う感覚が背筋へと流れていった。