第82章 【逆ハー卒業ルート】なんという事態…! カラ松&トド松
照れ隠しでわざと大きな声を張り上げ、ドスドスと足音を立てながら一人リビングへと戻っていく後姿はメスゴリラを連想させたが、今それを言っては袋叩きにされる未来は誰が見ても明らかなので心の中だけに留めておく。
その後、降り止まない豪雨の中、カラ松が作った晩御飯を三人で食べ、体重増加が間違いだったと安心しきったナス子は、半ばヤケ食いのようにご飯をもりもりと食べ結局元の体重から2kg増加してしまうこととなり、その後、ダイエットと称してカラ松トド松両名に朝まで布団の上で大人の運動をさせられるハメになったのだった。
「これの……どこが……ダイエット……だ……がくっ」
「あ、死んだ」
「下手な有酸素運動よりよほどカロリーを消費していると思うんだがな……真面目に」
いつの間にか豪雨も止み、外はスッカリ明るくなって、さんさんと朝日が降り注いでいた。