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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第80章 【微エロ】【一松ルート】日向からの目線


 
 今日も今日とて、私の家には彼がやってくる。
 ボサボサの髪、眠そうな目、丸まった背中。

 手には小魚が沢山入った袋を持って。

 彼の名前は、松野一松。
 私の大好きなヒト。
 特別なヒト。

「おはよ~一松……なにぃ、今日は随分来るの早いねぇ~」

「ああ……寝てるのはわかってたんだけど、今日はどうしてもね……ちょっと、ミケ子にあげたいものがあって」

 そう言って一松は手に持っていた袋を見せると、ナス子が中を覗き込む。

「うわっ、なにこれメッチャ良い匂いっ……鰹節?」

「そう……でもただの鰹節じゃない。猫のことだけを考えて作られた、最高級の鰹節らしい」

「そんなもの何処で手に入れたの? お高そう……」

「実は……パチンコの景品なんだよね。見つけて即効交換した」

「へぇ~、パチンコの景品って色んな物があるんだねぇ」

 どうやら、普段は手にするようなことが出来ない代物を手にしてきたらしい。
 確かに、一松の持つ袋からはなんともいえぬ香しい匂いが漂っていて、嗅いでいるだけで食欲が沸きそうなほどだ。

「でもさ、これなんで開いてるの? もしかして……」

「……うん、味見した」

「にゃんこ用でしょ?! 食べたんかいっ! ま、まぁ今にはじまったことじゃないけど……猫缶も食べるくらいだもんね、一松……」

「美味しいとか、不味いとかはよくわかんなかったけど……最高級って書かれてるし、多分、美味しいんだと思うんだよね。あげてもいいでしょ?」

「いいよ、でもあんまりいっぺんに沢山あげちゃダメだよ~」

「わかってる」

 嬉しそうに頷いてしゃがみ込むと、袋から中身を取り出して掌に乗せる。
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