第79章 【R18】【逆ハー卒業ルート】溺れているのか、逆なのか
翌日。
「あっ……ん、そこそこ~! 気持ちいい……はぁ~」
「お前何時間やらせるつもり?! もう俺の腕ヤバイんだけど今ならこの腕で釘とか打てちゃいそうなくらいガチガチっ」
「だって、何でもしてくれるって言ったのは皆でしょー? は~、最高。腕も足も腰も肩も首もぜぇんぶ解して貰えるなんて……愛してる!! 皆超大好きっ」
「こういう時だけ調子いい事言うんだからナス子姉は~……」
おそ松に腰を押してもらい、カラ松には頭、トド松に腕をマッサージしてもらい、チョロ松には肩、一松には首、十四松には足やふくらはぎを解してもらっている。
六人の施術人がいると言う豪華な奉仕にナス子は心底ご満悦だ。
「お客さん首ゴリゴリでんなぁ、折角ならマッサージ機使ってみる?」
一松に至近距離で言われピクリと昨日の事を想い出すのだが、よくよく思えばあれは本来マッサージ機なのだ。
ちゃんと解れるのか試してみたいと言う好奇心がナス子を刺激する。
「ちょっとだけ……やってみようかなぁ?」
取り出してきてもらったマッサージ機の電源を入れて首の筋に宛てると中々気持ちがいい。
「あ、あ!! 解れてく感じするっ」
昨日あれだけ凄い事をしても違う意味でも身体を心地よくしてくれるそれはナス子のそのマッサージ機への印象を一気に変えた。
「へへ、じゃあこのプレゼントは正解だったって事で……」
「い、一松、俺にもそれを貸してくれないだろうか。手が限界で……」
「は? 今は俺が使ってんだから神クソ松は手で奉仕してろよ」
一松が機械を独占し、楽をしている中、他の兄弟達は必死にナス子の身体を解して行くのだった。
そして……もう一つのプレゼントの存在の行方と言うと……
結局、六つ子からの自称プレゼントな大人のおもちゃは、生身には適わないという結論により松野家二階の押入れのこやしとなってしまったのだが、時々思い出したように取り出して来ては、たまに興奮剤のような役割を果たすのみになってしまったのだった。