第78章 【R18】【チョロ松ルート】美味しいの?
「ねぇねぇ、SNSで今日見た記事なんだけどさぁ」
「はぁ? お前SNSとかやってんの? ふつーの若者だなぁ」
若者って。私よりアンタのが若いんだけど、まぁいいや、一応まだ若者認定されてるってことだもんね。
今日は公休日。
公休日にはチョロ松が遊びにくるのがすっかり日課になってる。
そうです、私達、付き合ってマス。
「で? 記事がなに? また新作アプリゲーがどうのとか、そういうこと?」
「ううん、違う……んーとね、ちょっと下ネタなんだけどぉ……」
自分から切り出しておいて、いざ口に出すとなると戸惑ってしまった。
でも一度気になりだすと気になっちゃう……!
むしろどうしてこんなことが気になってしまったのかわからない、記事を見てしまった過去の自分が憎いっ……。
「あのね……せ、せ……精液の味って、個人個人でかなり差があるんだって……」
「は、はぁ?! 突然何言ってんのお前!!」
「だだだって! 記事に書いてあったんだもん!! なんかなんとなく読み進めちゃって……! た、他意はないよ他意は!!」
うぐおおお、やっぱり言わなきゃよかったかな。
チョロ松ちょっと引いてる?!
うわぁ、彼女に向けているとは思えないような侮蔑にも似た視線を送られているのを横からビシビシ感じるわぁ……。
「それを聞かれて僕はどう答えればいいわけ? 他人の精液の味なんて知るわけねーしっ、つーか自分のも知らないのにわかるわけないだろ」
「そっ、そうだよねぇ」
付き合いだしてからそれなりの期間が過ぎている私達。
当然致すことも致しているし、それも一度や二度じゃないんだけど。
チョロ松のチョロマツも、その、な、舐めたことはあるし……。
でも正直それをしてる最中って味とか考えないよね。
そんな余裕ないし……。
味わうってのもなんか変態っぽいしさ……。