第12章 愛の鞭 カラ松side
<カラ松side>
ウインターとはいえ、天気の良い日は日差しが暖かい。
こんな日に家に閉じ篭っているのもナンセンス・・・
そんなこんなで・・・
口笛を吹きながらウインターロードを歩く・・・・・・オレ。
パーフェクトファッションに身を包み、いつカラ松ガールズ達に声をかけられてもいいよう、準備は万端だ。
カモ~ン・・・カラ松ガ~ルズ・・・。
ふと横を見ると、コインランドリーの窓にイケてるメンズの姿が。
フッ・・・・・・ウインドウに映る・・・・・オレぇ・・・ハハァ!
ポーズを決める・・・・・・・・・・・・・・・オレ・・・・・・ハッハーン!!
完っ璧だ・・・・・・・オレという男はなんてカッコいいんだ・・・・・っ!
「・・・・・・・・・・なにやってんの、カラ松」
コインランドリーの中から、扉を開け、思わぬ人物が顔を出す。
「ナス子?おお、偶然だな・・・ディスティニーを感じるぜぇ・・・」
「はいはい・・・で? なにやってんの?」
「特に何もしていないさぁ。強いて言うなら・・・今日もオレという男はなんてカッコいいんだと改めて感心していた・・・」
「アアソウデスカ・・・」
ナス子の目が死んでいる魚のように濁っていくのを感じたが、きっとオレの気のせいだろう。
「ところでシスター、こんな時間にコインランドリーで何をしているんだ? いつもなら、まだ寝ている時間だろう」
「まぁ店先で立ち話もなんだし、カラ松も中入って」
そう言われればそうだ。
ナス子に促され店の中へと入ると、ゴウンゴウンと大きな業務用洗濯機が一台稼動している。
「カラ松ぅ・・・ゴメン、スルーしようと思ったけど無理だ。お約束になっちゃうけど突っ込ませて・・・・・・スゥー・・・・・・っっだから何なんだよその格好!!どこで買った?!全面スパンコールのパンツって!!どこで見つけてくんのそういうの!!どういうことなの?!イタイよねぇ!!」
「ハッ・・・!!またオレは知らないうちに周りを傷つけてしまうギルトガイになってしまっていたのか・・・?!やはりオンリーロンリネスライフ・・・孤独に生きていくしかないのか・・・・!」
「もうやめてぇ━━━━?!お姉ちゃんアバラ全部折れちゃう!」
「ハリネズミのジレンマ・・・・・・・・ナス子?お、おい!」