第76章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ3 【4・6男】
お泊り四日目の朝。
今朝は何だかんだでやはり4人に質問責めにあった三男、五男、そしてナス子の3人。
既に覚悟を決めていた3人は事の次第を事細かに伝えはしなかったが、チョロ松と十四松が卒業した事により心底面白くない顔のトド松。
そして動揺はしていたが、変化がわかり辛い一松。
既に卒業を終えた長男、次男も混ざり最終的には抜け駆けだと結局拗ねて文句を言う始末。
童貞でも童貞じゃなくてもズルイズルイと言われる事に変わりはなかった。
そんな松達がまた昨日のような物扱いにも似た会話を繰り広げ始め、またナス子をキレさせる事になる。
松の乳首は今回は無事だったが、無理やり家から追い出す事にしたナス子。
丁度新台入荷があるとかで、松達は松達らしくナス子を一人家に留守番させパチンコ屋へと出かけて行った。
いつもなら自分が来ているのに普通行くかと憤慨するところだが、実は今日は……計画通り。
しかも二日連続での物扱いに怒っていた為ちょうどいい。
どこかの神的な笑みを浮かべ、ナス子は一人松野家の台所に立っていた。
用意していたレシピを開き、それを見ながら淡々と作業を進めていく。
慣れていない作業だったが、松達が帰ってくる前にどうしても完成させておきたいので、手早く、だが出来る限り丁寧に。
練習をするということを知らないナス子は、ぶっつけ本番の作業だ。
材料も一回分しか買っていないため、失敗したら全てが台無しとなる。
「………よし、我ながら上出来なんじゃない?!」
と、自画自賛出来るほどには、とりあえず見栄えは悪くない。
後は味だが、味見ができるものでもなく、そこは食べてもらってみないとわからない。
だが、変なものは入れていないので、少なくとも不味くはないはずだ。
そう思いながら、出来た物を慎重に専用の箱へと入れ、冷蔵庫の中へと仕舞う。