第75章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2 【3・5男】
「ご、ごめん……ナス子、十四松」
「わ、私もごめん……チョロ松、十四松」
「わかればいい!」
まさか十四松に怒られるとは……二人の口から乾いた笑いが漏れてしまう。
先程から拘りに拘るチョロ松にナス子も疲れてきており、どうすればいいのかと考えると、もうその答えは一つしかないと溜息交じりの口調で声をかけた。
「じゃあさ、チョロ松が決めればいいんじゃない?」
「それボクもさんせーい!!」
「え、僕?」
最初からそうすれば良かったとは思うが、ここまで来てこうもチョロ松のライジングが発動するとは思ってはいなかった二人。
これならどうだとナス子が意見を出すと、チョロ松は腕を組み窓越しから外を見て考えている。
「んー……」
「「……………」」
10分後
「んー………」
「「……………」」
20分後
「うーん………」
30分後
「あー…………」
「「いい加減にっっ、しーーろーーーっ!」」
「え?」
長い、長すぎる。
たまに、これはダメだとかあそこはいいけどでもちょっと違う……とかブツブツと独り言のような言葉が聞こえてくるのだが、自意識の高い三男は中々決めようとはせず既に車を走らせてから1時間以上は費やしている。
「ねぇ、運転疲れてきたんだけどー! もう帰」
「ね、姉さん大丈夫!! 大丈夫だから! 問題ナッシング!」
日頃の面倒臭がりが手伝って、ナス子にも限界が出てきており、二人の想いに応えようとする予定ではあったがこうも決まらないものかと思うと段々面倒になってきてしまう。
寧ろ、十四松とだけ抜け出せば自分の体力的負担も少なかったのではと今更考え出す。
もう今考えた所で遅い事だとは思うが、何故昨日長兄二人として身体がダルイと感じるのにまたも2人を選んだと言うのは、ナス子にとって、順番は決まってしまうも公平に考えると、この手しか浮かばなかった。
他の一人一人と情事を行う事を考えると、今度はおそ松やカラ松が絶対に拗ねるであろうという事もわかっているからである。