第74章 【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ2
「え?」
まるで、先ほどのおそ松と同じような顔になるカラ松。
「だから、早くコイツらを卒業させないと俺達セカンドプレイも出来ないんだよぉ? 酷くね?!」
「は?! はぁあぁあああ?!」
さすが長兄、顔も一緒なら叫びも似ている。
「フッ…………なるほど」
「何がなるほどなんだよ」
チョロ松も呆れ顔でクソ松を見るのだが、その両肩をカラ松が掴む。
「ちょろまぁつ! 俺達はもうヤってしまった……ヤってしまったんだ! 次はお前だちょろまぁつ!! 三男のお前が皆を導き、今すぐにでも早くその童貞を捨てて来てくれ……頼んだぞ、ブラザァ~」
「なんで二回言った?! だから私の意見っ」
「俺からも頼んだぞ、チョロ松。 そろそろシコ松からも卒業して本物の女と体験して来いよ! 残った兄弟達の中ではお前が長男なんだからなっ」
「お、おそ松兄さん、カラ松兄さん……!!」
呆れ顔のチョロ松から変貌し、その顔は期待を込められた表情から注がれる兄達によってみるみると感動したかのような顔に変わる。
「ねぇ、それって兄弟順にするとかじゃないよね? 長男が最初にヤったからと言って俺らも律儀に順番待ちなんてしたくないんだけど?」
「そうだよ、そうなったらぼくなんて一番最後って事でしょ?! そこまで耐えられないんだけどっっ」
「ボクも待てないよ?! だっていっつも姉さんにタッティしてるもん!」
どう突っ込めばいいのだろうか。
どうすれば今すぐコイツら6人を葬って自分も後を追えるだろうか。
殺したいとか言ってても大好きな6人、自分一人残るのは嫌とか考えちゃうあたりが自分もダメな女なのだが、今のノリで葬りたいと思うのはきっと神様も許してくれるんじゃないかと考える。
「あーもー!! 人民の人民による人民のための平和が欲しいっ」