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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第73章 【R18】【逆ハー卒業ルート】主婦は偉大だ 【長男・次男】



「っ……いた、かった……っ!」

「うっ……や、やっぱり? だよなぁ……」

 しょんぼりと項垂れるおそ松。

「くるし、かった……っ」

「ぐっ……そ、そうか……すまない……」

 同じくしょんぼりと項垂れるカラ松。

 同じ顔が同じような表情で同じように項垂れるその様子など、見慣れているはずなのにやはりどこか可笑しく感じて、思わず軽く吹き出してしまう。

「っ……ぷっ……ふふっ、そんなしょんぼりしなくても………えーっと、その……確かに、痛かったのも、苦しかったのもホントなんだけど………キモチ、かったのもあるし……それよりなにより……その、二人が、喜んでくれたのが……うれ、しい……なぁなんて……っ」

 言っているうちにどんどん恥ずかしくなってきて語尾が小さくなっていってしまう。
 ちらりと視線を二人へと向けると、キラキラとした目線をこちらに向けてそれはそれは嬉しそうな表情をしているおそ松とカラ松。

 あまりの輝きに、思わず目を擦る。

「ちょ、眩しいっ……!」

「いやぁ、俺ら喜んでるなんてもんじゃないからっ! もうスッゴイ、すっごい、なんていうの?! もうすっごいんだからってぐらい喜んでるからっ!」

「そ、そうそうっ、おそ松の言う通りだマイハニーっ……この喜びをどう表したらいいのかわからないほどに嬉しいんだっ! もうなんて言うかー……っ、アレ、アレだ、もんのすごいんだ……っ!」

「いや全然わからんっ」

「「とにかくメチャクチャ嬉しいってこと!!」」

「うわわっ」

 二人に同時に強く抱き締められ、じわじわと温かいものが胸に込み上げてくる。
 表情を見ればこれが嘘ではないなんてことはナス子にもわかったし、それが堪らなく嬉しくて、でもやっぱり素直にそうとは言えなくて、そんな自分をこんなに好きでいてくれるコイツらが、やはり心から愛しいと思う。

 おずおずと二人の背に手を回すと、より強く抱き締め返されて少しだけ苦しかった。
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