第71章 【逆ハールート】主婦は偉大だ
「起きる必要ないんじゃない? だってさぁ~」
さらに、これによりなんとなくというか確実に兄松二人の思惑を理解したナス子。
「………アンタらね、ナニ考えてんだっ!」
「そんなのずーっと一つしかないよなぁ、カラ松?」
「ん? ああ、そうだなおそ松」
二人はよく似た……というより、同じ顔を見合わせた後、ナス子に向き直って同じようなゲスい笑顔を見せて声を合わせる。
「「○ックス」」
二人に耳元で同時に低い声で囁かれ、思わず背筋に悪寒に近いものが湧き上がり、両手で耳を塞ぐ。
「アンタらねっ! ああそうでしょうとも! わかってますともそんなことはっ! でもね、みんなが帰ってくるかもしれないのにそんなこと出来るわけないでしょうがっ! っていうか二人同時とか無理だからね?!」
右におそ松、左にカラ松が横になり、両腕を取られ両側から抱き締められるような形になっている。
「そのさあ、二人同時ってやつ、もうちょっと具体的に」
「は?!」
「要するにだ、二人同時というのは、二人同時に挿入は無理ということか? それなら俺達も勿論納得なんだが……」
「は、はあ?!」
そう言われると、改めて返答に困ってしまう。
必死に想像して脳を回転させるナス子。
確かに、具体的に考えてみると、別に相手が二人だろうと三人だろうと出来ることは出来るだろう。
カラ松が言った通り、二人をいっぺんに受け入れることは無理でも、それ以外のことは色々……。
「ぬはあああああっ!! いやっ、あのっ、でもっ、アレがアレでそうなっちゃったりするとっ!」
思わず旅行中に起きたあの日のことを思い出し悶絶する。
あの時は酒が入っていたが今は素面。
おそ松とカラ松は今も酒がはいってはいるが、あの時のような泥酔状態とは程遠く、飲んでいたお酒の量も適量でちゃんと理性と自分を保っている。
混乱が混乱を呼びとにかく暴れようともがくナス子であった。
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次回は【微エロ】or【R18】回になります。
逆ハー複数プレイの苦手な方はご注意下さい。