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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第10章 秘密 一松side



 スコーン!!!と小気味のいい音が部屋の中に響く。
 一瞬俺の頭の中は真っ白になり、気づいた時には頭上がズキズキと痛くなっていた。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ痛って」

 頭を押さえて見上げると、ナス子が本を持ち俺を睨み見下ろしていた。
 どうやら分厚い本の角で頭を叩かれたらしい。殺す気か。

「こんのドS一松がっ! 何が言いたいのさっきから? ナニもアレもしてないって言ってんでしょうが!!
っていうかさっきから大人しく聞いてればお前はあれか?私の彼氏か?! それとも十四松の彼氏なのか?!!」

・・・━━━━━━━━━━は?

「大人しかったっけ・・・?」

「そ、そこはおいといて! 別に私がどこで誰と何をしようと一松には関係ないじゃん。
そりゃぁ、ミケ子を預けて夕方まで遊んでたのは私も悪かったけど・・・。
ちゃんと謝ったし一松が預かってくれるって言ってくれたから、一松なら大丈夫だろうって任せて行った訳だしさ、ちゃんと夕方に帰ってくるとも言ったじゃんか!」

 ・・・確かにそうだった。
 俺が自分で預かるって言って、それで夕方になる事も承知して、ごゆっくりとも言った気がする。
 頭に血が上ってすっかり忘れてた・・・。
 けど今更謝るのも癪だし、殴られたからおあいこって事で。

「で? 他に何が気に入らないワケ?」

 俺を見下ろしたまま、何か言えばまた本を振り下ろすぞ?という空気をだしてくる。
 これは痛いヤツだから回避したい、そもそも俺の好きなM的プレイはこういうのじゃないし。
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