第62章 【一松ルート】デカい猫保護しました
「~~~~~~~~~~~っぶふぉ!!! ~っ~っ!!」
「は?! はぁ?!!」
辺りを確認したハズなのに、何故か襖の陰に隠れていたナス子は一松の言葉に大きく噴出してしまい笑い転げる。
「っパ……パ……パパって、あはは、ははははははっ、あははははっ……~お腹、お腹痛いっ! はははははっ」
転がるだけでは飽き足らず、バンバンと床を叩くその様子に一松は真っ赤になるとブルブルと身体が震え出し布団を被ってこもってしまう。
「あははははははは!!」
「ちょっと! 笑いすぎじゃない? お前だって心配じゃない訳?!」
「ふはははっ、はは………はぁ━━━笑った笑っぷふーっ」
ヒーヒーと息を吐きながら近づいてくる恋人にテコでも顔を出さないとばかりに引きこもる。
「なに、もしかして私に赤ちゃんが出来たらどうしようって悩んでたの? それで鍵心配したり永久就職しようとまで考えてくれてたとか?」
実はそれも図星だ。
言われた言葉に素直になれない一松はそれに肯定の言葉は出せないが、せめて無言で返しそれが間違ってはいない事を伝えてやる。
「ふはっ……、大丈夫だよいちまっちゃ~ん! ちゃんと月のモノも来てるしっ、心配する事ないよ!! ありがとっ」
「ぐぅっ……重っっ」
あまりの恋人の可愛さに大笑いした後、布団へと覆い被さる。
風呂に入ろうと思ったが、着替えを持って行くのを忘れて戻ると一松の呟きをつい聞いてしまい今に至るのだが、パパになるつもりがあったのかと思うとそこも含めて可愛くて男の人としてもちゃんとしようとしていてクラリとしてしまう。
「一松、大好き━━━━━━━━━っ!!」
「う、うるさいっ! いぃぃ今は放っておいてくれぇぇえ!!」