第62章 【一松ルート】デカい猫保護しました
二人は交互に風呂へと入りパジャマに着替えるとシングルの布団の中で抱き合っていた。
あんなに会うたびにシている事を思うと、今度こそ何かするのだろうと思うナス子は、一松の顔を見つめるが一松は何かを考えるように違う場所を見ていた。
「一松?」
「…………」
「一松~?」
「……あ、ごめん。 ちょっと考えてた」
「?」
恋人の変化に首を傾げたナス子だが、乗り気でない彼にシたいと強要するのも何か申し訳ない気持ちになりその場は諦めて眠りにつくのだった。
翌日。
目を覚ますと、ナス子の隣に一松の姿はなかった。
襖を開けリビングや風呂、他の部屋を見てもどこにもいない。
「え~、もう家出終わりかぁ……もうちょっとだけ一緒にいたかったなぁ~ちぇっ」