第17章 事故②
十四松達と別れてから、一松の表情がくらい。
皆の前では強がっていたがやはり悲しいのだろう。
夜、一松の肩が震えていることに気づいた。
気づかれないように顔を見ると声を殺して泣いていた。
オレは後ろから一松を抱きしめた。
「ふぇ?から……まつ?」
「……大丈夫だぞ。」
そう言うと一松の涙は止まるどころか滝のように流れ出した。
「ううっ……ひっく……」
「大丈夫だ。十四松は元気だっただろう?」
「そ、だけど……!やっぱり……二人いないのは……」
寂しいのか。
「オレがいるだろう?」
「う、ん……」
「また明日、病院に行こう。それなら寂しくないだろう?」
そう言うと一松が小さく頷いた。
でも、一松の涙は止まらなかった。
だから、オレは一松の涙が止まるまで抱きしめ続けた。
やがて泣き疲れたのか寝息が聞こえてきた。
そしてオレも眠りについた。