第17章 事故②
オレは勢いよく玄関のドアを開ける。
「十四松兄さんは!?」
オレが部屋に入るとトド松がすぐさま聞いてきた。
オレはおそ松達が救急車で病院に向かったことを告げた。
「ボクたちも行っていいの!?」
「あぁ。」
「でも……ボクのせいで……十四松兄さんに合わせる顔がないよ……」
「っ!それはっ」
「トド松。」
オレがそれを否定しようとした時、一松の低い声が部屋に響いた。
「さっきも言ったよ?トド松は悪くないって。十四松はトド松を守りたくて引っ張ったんだから。それとも、十四松に会いたくないの?」
「……会いたい。それで……ちゃんと謝って……ありがとうって言いたい……。」
そう言うと一松がさっきの声とは裏腹に優しい顔で笑った。つい、キュンとしてしまう。
「だったらトド松が泣いてちゃダメでしょ?」
「うん……。ありがと一松兄さん。」
「……よし、話も終わったみたいだから病院いくぞ。」
「うん。」
オレはトド松にスマホを借りてタクシーを家の近くに呼んだ。
そして、来たタクシーにオレは助手席、一松とトド松は後ろに座った。
行き先を告げて病院に向かって車が走り出す。
オレ達は十四松の無事だけを祈っていた。