第11章 銭湯
「ただいま……」
ドアを開けるとそこには見慣れた後ろ姿が……。
「一松っ!おかえり!」
カラ松が振り向くあいだ、時がものすごくゆっくりに感じられた。
「……風呂行くぞ。」
「あぁ!」
おれ達二人は銭湯に向かってゆっくりと歩き出す。
手を繋いで。
ずっとこの時間が続けばいいのにな……。
銭湯が見えてきた頃、向こうから賑やかな声が聞こえてきた。
少ししてその声がおそ松兄さん達だということに気づいた。
「カラ松っ!おそ松兄さん達いる……。少し離れよ。」
そう言うとカラ松は少しがっかりしたような顔をして繋いでいた手を離した。
バカ、離れたくないのはおれも同じだっつーの!
「あれ?一松達じゃん!ごめんね?遅いから先帰ってきちゃったんだけど……」
最初に気づいたのはチョロ松兄さんだった。
「先帰ってて平気?」
本当心配症だな……。
へーきなのに。
「大丈夫だろ!子供じゃねーんだし!」
「うん。先帰ってて。」
「後でな!マイブラザー!」
二人か……。
ちょっとドキドキしてる自分がいる。
おれだけかな。こんな思いしてるの。