• テキストサイズ

色松恋物語

第1章 トラウマ


「どうぞ。」

早っ!

「熱いから、ちゃんと冷ますんだぞ?」

「分かってるよ……」

ふーふーと息を吹いてから一口飲む。
喉に広がる柔らかな甘み。
自分でも何回か作ってみたけど、こんな風にならなかった。

なんでだろう。これを飲むと、さっきまでのが嘘だったかのように落ち着く……。
ついウトウトしていたらカラ松に抱き抱えられた。

「ちょっ!」

「眠いんだろう?」

ほら、こういうのは分かるんだ。

「なんで分かるの。」

「ンー?なぜなら……オレは一松の兄だからだ!」

チクン。
胸が痛い。

「兄ならば、弟のことを見てるのは当たり前だろう?」

チクン。
まただ。最近、カラ松が兄という単語を言う度に胸が痛む。なんでだろう……。
でも誰かに言ったら病院連れていかれるから言わないけど。
トサッ
布団の上に下ろされ、毛布をかけてくれる。

「おやすみ。マイリル一松。」

「ん。」
暖かな温もりに包まれながらぼくは深い眠りへと落ちていった。
カラ松が何かを呟いていたが、そんなの聞き取れなかった。
/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp