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色松恋物語

第6章 初めての


一松は家のすぐ側に公園で見つかった。
何やら猫を撫でながら話しかけているようだ。

「キス……しても良かったのに……。」

そう言って自分の唇に指を当てている。

「それ!本当か!?」

つい、声を出してしまった。
一松は恥ずかしかったのか顔を真っ赤にして怒った。

「なわけねーだろばーっか!」

そういう一松の唇をオレの唇で塞ぐ。

「んんっ!」

一松がオレの胸を叩いてくる。
……地味に痛い。
でもオレは唇を離さない。
しばらくして、一松の抵抗がなくなった。
さすがにやばいと感じて慌てて唇を離す。
すると真っ赤な顔で睨みつけてきた。

「なっにすんだよ!」

「んー?してほしいのかと思ってな。」

「して欲しくなんかないし!」

オレは一松の髪を優しく撫でた。

「オレがキスしたかったからしたんだ。」

そう言うと真っ赤な一松の顔が更に真っ赤になった。
そして、胸倉を引っ張られる。

「うおっ!?」

気がつくと目の前に一松の顔があった。
唇が重なる。
さっき、オレからしたのとは違う触れるだけの短いキス。
一松からしてくれたということがオレにとって一番嬉しかった。

「仕返しだ!」

「フッ……オレにとってはご褒美だがな。」

「う……うるさい!」

そして、どちらからともなく笑いだした。

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