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色松恋物語

第18章 二人暮し(仮)


〜一松side〜
「はぁ、はぁ、」

逃げ出してきちゃった……。
なんでこんなとこにいるんだよ。
あいつらの顔を思い浮かべただけでも吐き気がする。
そう言えばカラ松……怒ってたよね?
大丈夫かなと思った時、さっきの男の叫び声が響いた。

「ウオラァっ!!」

「!?」

気づいたらおれはトト子ちゃん家の前にいた。
おれはその魚屋に飛び込む。

「えっ!?一松くん!?どうしたの!?」

泣きながら入ってきたおれにトト子ちゃんが戸惑いながら聞く。

「カラ松がっ!喧嘩……しててっ!おれじゃ止められない……」

「はぁ!?喧嘩!?どこで?」

「銭湯の……前……」

そう言うとトト子ちゃんはため息をついておれの手を引いた。

「えっ?」

トト子ちゃんが向かった先はチビ太のおでん屋。

「!?どうした一松!?」

「ごめんチビ太くん!一松くんお願い!」

「えっ?」

何がなんだか分からないチビ太とおれを置いてトト子ちゃんは銭湯へと向かって走っていった。

「えっと……一松、泣いてる理由って聞いてもいいか?」

チビ太がそんなことを聞いてきたのでおれは素直に説明した。

「はぁ!?そりゃあ、カラ松もブチ切れるぞ!?」

おれの話を聞いて声を荒らげるチビ太。


おれの目から大粒の涙がこぼれる。

「チビ太……酒ちょーだい。」

そう言うと、チビ太が無言で酒とおでんを出してくれた。
おれはその酒を一気に飲む。

「おれね、カラ松と別れようと思う。」

「……なんでだ?」

「このまま、一緒にいたらあいつらの言う通り、カラ松は不幸になっちゃう。」

泣きながらもチビ太に思ってることを話す。チビ太はそんなおれの話を黙って聞いてくれていた。

「これ以上、カラ松を巻き込みたくないんだ。」

「一松!」

その時、聞き慣れた声が後方から聞こえてきた。
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