第18章 二人暮し(仮)
「知ってますー?お兄さん。そいつと関わると不幸になるんですよー?」
は?
そいつに続いて周りにいた二人もそんなことを言い出した。
「だからあんまり関わらないでいた方がいいですよー?」
「そいつ、猫とばかり話してる変人なんですよー」
「……。」
その言葉にムカついてリーダー的な人物を睨んだ。
「あぁ?なんだその目は?
てか誰だお前。俺様にそんな態度とっていいと思ってんのか?」
べらべらとうるせーな。
その男の問いかけに答えないオレに対して痺れを切らし、胸ぐらをつかんできた。
「誰だって聞いてんだよ!」
オレは大きくため息をついた。
「カラ松やめて……!」
オレのため息に気づいたのか一松がしがみついてプルプルとふるえている。
残念だかそれは出来ないな。可愛い一松のことを傷つけたのに許せるわけない。
「カラ……松?」
一松の言葉を聞いてリーダー格の額に汗が浮かびでた。
後ろの二人もだ。
それをみて、オレはキッパリと低い声で言った。
「あぁ。オレは……松野カラ松。一松の兄だが?」
そう言うと男達の表情が凍りついた。
小さな声で何やら話しているがオレには何も聞こえない。
聞こえるのは一松の小さな泣き声だけ。
おれは一松を後ろに下がらせた。
「あ……兄だろうとなんだろうと、俺たちは忠告してるんだ!そいつといると不幸になるって!」
その言葉を聞いた一松は家とは反対方向に向かって走り出して行ってしまった。