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蒼い月 番外編

第8章 特訓


「行くよマーブル!スピードスター!」
「...えい」

マーブルだけでなく、バレッタもスピードスターを繰り出した。フィールドの中央でぶつかり、辺りに星が散らばる。

「...っと」

つつくを発動させながらテレポートでマーブルに接近するバレッタ。
いきなり目の前に現れたバレッタにマーブルは驚いてしまった。

「え?うわぁ!?」
「落ち着いてマーブル!煙幕!」
「え?!む、むむむぅ!」
「...むぅ」

フェリシアの指示になんとか答えて煙幕を噴き出すマーブル。煙のせいで何も見えないバレッタは慌てて(表情からは判りづらいが)煙から出てきた。

「...(キラリ)」

バレッタの目が一瞬妖しく光ったと思うと、煙に隠れて見えないはずのマーブルをサイコキネシスでとらえた。

「ミラクルアイにサイコキネシス...だったら、マーブル、回りながら火の粉!」
「うぇ?!うーん、それっ!」
「...あつっ」

不安定な体勢ながらも火の粉を放つマーブル。回りながら放っているせいで軌道の読めなかった火の粉がバレッタの右翼を若干焦がした。

「そこまで!」
「マーブル、やっぱり貴方バトルの才能あるよ!」
「え?」

そう言いながらマーブルを抱き上げるフェリシア。

「急な指示でもすぐに反応出来たし、途中で慌ててもすぐに対処出来たもの。バレッタもご苦労様。てゆーか貴女、いつの間にミラクルアイを覚えてたの?」
「...内緒」

と言いながらフェリシアの頭に乗るバレッタ。心なしか、若干顔が赤いように見えるのは気のせいではない。

「よし、一通りバトルしたとこで、次は技の精度上げよ!」

技に関してはポケモン達に委任しているフェリシア。各タイプのポケモン達がそれぞれの担当をしている。



ユキカの場合

「いいかいユキカ。アンタは生まれたばっかで体力があまりない。だからまずは湖の周りを一周走れ。慣れてきたら二周、三周と増やせ」
「はしるだけ?」
「それだけでも随分トレーニングになる。走れなくなったら乗せてやるから。ほら、行くよ!」
「カーラ、まってよ~!」

ユキカの担当は同じノーマルタイプのスカーレット。案外面倒見の良い彼女は生まれたばかりのユキカの体力アップの為、一緒に湖の周りを走っていた。
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