第8章 特訓
「そこまで!」
フィアンナからのストップがかかる。
「お疲れ様ユキカ。良く頑張ったね。ドロップもありがとう」
「えへへ~」
「どういたしまして!」
「それじゃ次はワカバ!行ってみようか!相手は...マリン!」
ワカバとマリンと呼ばれた首に水色のリボンを巻き、頭に青い花をつけたブイゼルがドロップとユキカと入れ違いでフィールドに入る。
「それじゃ、バトル開始!」
「まずはこっちから!ワカバ、葉っぱカッター!」
無数の葉っぱがマリンに襲いかかる。が、
「その攻撃貰うね!それ!」
マリンはソニックブームを発動させ、葉っぱを木端微塵にした。
細かな緑色の光の粒子が辺りを舞った。
「遠距離が駄目なら...ワカバ、マリンの足元に糸を吐く!」
「よいしょ!ふふっ、ここまでおいで~」
しかし、マリンはアクアジェットで上空に逃げた為、糸は当たらなかった。
「今度はこっちからいくよ!えい!」
水の波動がワカバに向かって飛んでくる。
「ワカバ、葉っぱカッター!」
今度は葉っぱカッターが水の波動を木端微塵にした。
今度は水色の光が舞う。
(ワカバはコンテスト向いてそうね)
「ワカバ、空に向かって糸を吐く!」
「おりゃぁ!」
それでも、アクアジェットで飛び回るマリンには当たらない。
「じゃあもう一度行くね!」
今度はソニックブームを仕掛けてきたマリン。しかし...
「あっ!どうしよ!?」
何と上空に飛ばし続けていた糸が尻尾に絡まったのだ。
この好機をフェリシアは見逃さない。
「ワカバ、葉っぱカッター!」
「きゃあ!?」
葉っぱカッターは空中で体勢を崩していたマリンに命中した。
「そこまで!」
「ワカバ、貴女コンテストの才能あるかもね!さっきの葉っぱカッター綺麗だったわ!マリンも、腕上がったね!」
「わーい!誉められた!」
「ホント?ありがとう!」
「それじゃラストはマーブルと...バレッタ!」
今度フィールドに入ってきたのはマーブルと、鶏冠(?)の部分に水色のリボンを巻いたネイティ。
「じゃ、バトル始め!」