• テキストサイズ

蒼い月 番外編

第8章 特訓


フェリシア達がニッポンのスクールに通い始めて数日後。
白波研究所の広大な庭の一角に、フェリシアとフィアンナを始めとするポケモン達が集まっていた。
彼女達の目的はというと...

※副声音でお送りします。

「それじゃマーブル、ユキカ、ワカバ、準備はいい?」
「はい!」
「あい!」
「うん!」

最近仲間になった3人のバトルの特訓である。
マーブルは一度旅に出ているとはいえ、トレーナーの力量不足で負け続き、ユキカは生まれたばかり、ワカバもゲットしたばかりでバトル慣れしていない。

「えーっと、マーブルが覚えてるのは『体当たり、煙幕、スピードスター、火の粉』、ユキカが『手助け、体当たり、スピードスター、噛みつく』でワカバが『体当たり、葉っぱカッター、糸を吐く、虫食い』ね」

ポケモン図鑑で彼らの技を確認するフェリシア。

「ワカバ、ここに来る前ってバトルしたことある?」
「ないよ」
「そっか...」

少し考えるフェリシア。

「じゃあまず一人ずつバトルしていこう。最初は...m」

マーブル、と指名しようとしていたが、ユキカがキラキラした目を向けてきていることに気づいた。

「じゃあユキカからやろっか。うーんと、相手は...じゃあドロップ!」
「はぁい!」

指名されたのは首に水色のリボンを巻いたデデンネ。

「フィー、審判お願いね」
「わかった!」

フィールドで対峙する2匹。

「ではバトル開始!」
「こっちからいくよ!ユキカ、体当たり!」

先手必勝とばかりにドロップへ体当たりを仕掛けるユキカ。

「ええーい!放電!」

近寄るなと言わんばかりに放電を放つドロップ。

「ひゃっ?!」
「落ち着いてユキカ!スピードスター!」
「...っ、それ!」

電気に怯んでしまったユキカだったがすぐに体勢を立て直し、スピードスターを放った。

(瞬発力はあるほうね...)

「あわわ、よいしょよいしょ!」

変な掛け声と共に慌てて穴を掘るで身を隠すドロップ。

「あれ?ドロップどこ?!」

慌てて辺りを見回すユキカ。

「大丈夫よユキカ!集中して!」

その時、ユキカの真後ろの土が盛り上がった。

「ユキカ後ろ!噛みつく!」
「うぎゃっ!」

フェリシアの声に素早く反応したユキカは地面から出てきたドロップの胴体に噛みついた。
/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp