第3章 監禁生活の始まり
ガチャ―――――
「今、帰ったよ愛しの奥さん」
「っ…」
紗耶は目が覚め体を起き上がらせようとした
「おっと…大丈夫かい?」
男は紗耶を支え体を起こした
「電池が切れてしまったんだね。こんなに床をびちゃびちゃにして…」
「っ…ごめんなさい…」
「いいんだよ。それだけ君は感じる体なんだから…だから僕の体も癒してよ」
「え……」
「君には早く僕との子を孕んで欲しいんだ。それから子どもができたら君は何もしなくていいよ?この部屋で安静にしてくれれば、あとは使用人に任せればいい」
「誰…ですか…?」
「君には一度伝えたんだけどな…まぁいい。君は僕の奥さんになったんだ」
男は紗耶の目隠しをとる
「僕は黒崎詠人と言うんだ。」
「黒崎…?あの…黒崎財閥の…?あなたが?!」
「あぁ…まぁそうだよ。僕は君を始めて見た時から、君がずっと気になっててね?だから君にずっと会いたくて君の働くバイト先に行ってたんだよ」
目の前にいる黒崎と名乗る男はバイト先に来ていた常連客だった
「でも残念だよ。君、あの男と付き合ってないって言ったよね?だけど本当は付き合ってた」
「あ、あれは…」
「君は僕に嘘をついたんだよ。こんなにも僕が想っているのに…だから、君を僕のものにするには孕ませてしまえばいいと思ってね。だからこうして君を拘束してるんだ」
「そんな…」
「君が僕の元から逃げなければ、拘束もすべて外してあげる」
「いやぁ…!」
紗耶は立ち上がり扉の方へ走り出すも足枷がもつれ倒れる
「ダメじゃないか」
倒れた紗耶を黒崎は抱き抱え部屋のベッドへ寝かせた
「まだ君には拘束が必要みたいだね。それと、お仕置きも必要みたいだ」
「ひっ…ぅ…いや…だ」
「僕いうことを聞いて?そうすれば君には優雅な暮らしをさせてあげるから」
「っ…助けて…先輩…っ」
涙を流し拒む紗耶