• テキストサイズ

Sweet Love*

第17章 *慰め方法*〜小堀浩志〜


「ところで黄瀬君、これどんな映画なの?


「そういえば聞いてなかったな。」


「それは…お楽しみっスよ♪」


黄瀬が、(なぜかウィンクしながら)俺達に向かってそう言うと、


「ねえ、あそこにいるのって…」


「だよね…」


周りのお客さんが、コソコソ話し出した。


「そこの君、俺と君が出会えたのは運命だ!この後食事でも「あ、結構です」


だけど、そんな事も気にせず森山が女子に声をかけてくれたおかげで、今回は騒ぎにならなくて済んだようだ。


「おい!もう少しで始まるから静かにしろお前ら!」


笠松がそう言った時ちょうどに、部屋が暗くなった。
テレビの何倍も大きい画面に、題名が映される。

画面には、血文字のような文字で『閉じ込められた生贄達』という、いかにもホラー映画な題名が映されていた。


「っ…」


ちらっと隣の香奈を見ると、顔を青くしてガタガタと震えていた。

…マズい。
香奈は、ホラーが苦手なんだ。

だけど、そう思った時にはもう遅く、結局最後まで俺達はホラー映画を見た。
/ 410ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp