第97章 *君知識*〜笠松幸男〜
香奈「それじゃあ…折角なので、お互いの趣味の話でもしましょうか。笠松君は、趣味とか特技とかってありますか?」
笠「え…と、音楽聴いたり…ギター…したり?」
いや、俺言葉おかしくね?
ギターしたりって何だよ…。
どう反応するのかと思っていると、遠野は優しい笑顔で、
香奈「へぇ、ギター弾けるんですか?何か、かっこいいですね。」
と言っていた。
笠「さ…サンキュ…////」
ヤバい、何かすげー嬉しい…
香奈「か、笠松君、顔赤い…ですよ?////」
そういう遠野の顔も、俯いてたけど赤いのが分かった。
お互い気まずくて、しばらく静かになる。
その後カフェを出て、先に口を開いたのは遠野の方だった。
香奈「笠松君、この後…私の行きたいとこ、行ってもいいですか?」
笠「お、おう…////」
俺は、どこに行くのかも分からず遠野に着いていく。
着いたのは…路地裏。
香奈「…私、ずっと言いたかった事があるんです。」
また少しの間沈黙が流れたけど、何かを決意するように息を吸い込んだのを見て、話し始めることが分かった。
香奈「っ…わ、私…
ずっと、笠松君の事…好きでした…////」
笠「…!?////」
好き?
ずっと…?
香奈「その…笠松君の部活してるところとか…一生懸命な姿が好きで、時々黄瀬君に笠松君の事聞いたりしてて…。迷惑ですか…?」
じゃあ俺、知らないうちに恋されてたのか…?
遠野の告白に、また、意味も分からず嬉しくなった。