第76章 *サプライズ*〜青峰大輝〜 request*
目の前で聞いた事があるような音がした後、視界に色々な色が広がった。
青「んだよ、その反応wビビったのか?w」
香奈「あ、あ、青峰⁉」
その色が視界から消えると、見えたのは面白そうに笑う青峰。
その笑い、ムカつく。
青「すっげー顔。」
香奈「なっ…見ないでよ!」
確かに嫌いではないけど、イラッとくる
…つーか、
香奈「何よ急に、クラッカーなんて…」
床に散らばる、さっきあたしの視界に広がった色の紙テープを見て、ようやくこれがクラッカーだと分かった。
青「いや…俺もさっきまで忘れてて、思い出したからメール送ったんだけどよ…」
ああ、どうりでタイミングが悪かったわけだ。
まぁ、今回は忘れてたって事で、メールの件は許しておこう。
青「取り敢えず、これ。」
そんな事を考えていたら、青峰からは想像もつかないような、白の包み紙で包まれ、赤のリボンがついた可愛らしい箱を渡された。
香奈「…何、これ?」
青「それは…あー、何で分かんねーんだよ。普通女子ならこういうのすぐ分かるだろ?」
悪かったですね、女子っぽくなくて。
青「…ホワイトデーだろ、今日。だからチョコだよ、チョコ。良に手伝わせた。」
このチョコのために手伝いをさせられた桜井君が 可哀想だ。
後でお礼言っとこう。