第76章 *サプライズ*〜青峰大輝〜 request*
香奈side
生徒会の会議中、ヴー、ヴーと机の中のケータイが振動するのを感じ、一件の新着メールを見る。
青峰からのメールだった。
『件名
本文
委員会終わったら俺の部屋来い』
その言葉を不思議に思いつつ、あたしは分かった、と返信した。
…只今、青峰の部屋の前。
香奈「うわぁ…生徒会引いちゃった…青峰怒ってるかな?」
第一、今日が会議の日だと知ってて、会議中にメール送ってくる青峰が悪いんだけど。
いつも青峰は自分勝手で、あたしを振り回す。
だけど、なんだかんだ言って嫌いになれないのは何でだろう。
『コンコン』
時々迷惑な時もあるけど、と思いつつ、ドアをノックした。
…だけど、青峰が部屋から出てくる事はなかった。
香奈「呼び出しといて何してんのよ、あいつは…」
しかも、鍵がかかってると思っていたドアはあっさり開くし。
呼んだのは青峰なんだからいいよね、と、無断で部屋に入った。
香奈「青峰ー?寝てんの?」
声をかけてみても、返事はなし。
何なのよ…
香奈「あーおーみーねー」
ぱっと見、どこにいるのか分からない。
もう帰ろうかな…
そう思い、振り返った時。
『パンッ!』
香奈「きゃあああああ⁉」