第2章 当たり前だよ*幸村
帰り道、ふと入った道に新しく出来たケーキ屋さんがあるのを思い出しケーキを買って幸村さんの家で食べることにした。
私はチョコケーキ、幸村さんは普通のショートケーキ。
美味しいケーキと幸村さんの出してくれた紅茶に囲まれて凄い幸せ…。
幸村「どうしたの?さっきからニヤニヤして。可愛いね」
幸村さんは私のほっぺをつんつんしながら言った。
○○「だって、ケーキも紅茶もすごく美味しいし幸村さんもいるし最高です!」
幸村「そっか、君に喜んでもらえて嬉しいよ」
ニコっと笑う幸村さん。
でも、やっぱりその笑顔は他の人にも向けているのだと思うと寂しい…。
思い切って言ってみようか…。
そう考えたけどそれじゃまるで幸村さんを信じていないみたいで嫌だ。
幸村「○○ちゃん?…やっぱり様子がおかしいね。何か悩み事かい?」
優しく頭を撫でてくれる幸村さん。
その優しさに涙が出そうになる。
幸村「君にはいつも笑顔でいてほしいんだ。話してくれないかい?」
幸村さん…そんな悲しい顔…しないでください…!
私は溢れる涙を抑える事が出来なかった。
顔を手で隠し、嗚咽を漏らす。
幸村「○○ちゃん!?…大丈夫。ゆっくりで構わないよ。」
幸村さんは近づいて抱き締めてくれた。
私が泣き止むまで何度も頭を撫でてくれる。
○○「私…幸村さんと一緒いて、釣り合うのかなって…ずっと思ってたんです。…幸村さんは人気があるし、私なんかより素敵な人がいるんじゃないかって…。」
涙がまた溢れてくる。
幸村「○○ちゃん…、君はどれだけ俺が君の事が好きか知ってる?」
○○「え…っと…」
幸村「ごめんね、今日はちょっと、優しく出来る自信ないや。」
そう言うと、幸村さんは強引にキスをしてきた。
さっきまで食べていたケーキの甘い味がする。
○○「んんっ!…はぁ、はぁ…幸村、さん」
幸村「俺が君の事をどれだけ想っているか…見せてあげるよ。」
するとキスをしながら私をベットに押し倒した。