第2章 当たり前だよ*幸村
中学2年の春。
桜が満開な今日、私は彼氏で先輩の幸村さんと近くの土手へ来ていた。
○○「わぁ…!すごい綺麗ですね!幸村さんっ!」
幸村「あぁ、満開でよかったね。」
お互いの顔を見合わせて笑い合う。
しかし桜をバックに微笑んでる幸村さんは美しい何てものじゃなくて…。
○○「…っ!」
顔が熱くなるのも時間の問題。
でも…最近ふと、考えちゃう…。
私は幸村さんと釣り合っているのか…と。
付き合ったきっかけはテニス部のマネージャーである私に幸村さんから告白されたこと。
私も大好きだったし凄い嬉しかった。
でも、幸村さんは女の子から人気があるし、幸村さん自身女の子にめちゃくちゃ優しいからやっぱり不安になっちゃうわけで…。
手を繋いでいる右手に無意識に力が入る。
私の雰囲気に幸村さんも気づいたみたい。
下から私の顔を覗き込んでくる。
幸村「○○ちゃん?どうかした?」
○○「っあ!はい!なんでもないです!桜綺麗だなぁって思って。あはは」
幸村「あはは、さっきもそれ言ってたよ。本当君は面白いね」
幸村さんはやっぱり優しいです…。