第3章 世界一可愛い*白石
白石side 夏
白石蔵之介、四天宝寺中3年
ただいま大ピンチや…。
なぜかって…?
世界一可愛い俺の彼女が急に浴衣着て訪ねて来たら誰だって理性もたなくなるやろっ!
○○「白石くん、今日花火大会なんだ!一緒に行こうよ!」
白石「おう!ええで、ほな支度するさかいちょっと待っとってな。」
俺がそう言うと○○はとびきりの笑顔で頷いた。
(なんでいつもと雰囲気違うだけでこんな焦ってんねんっ!)
急いで部屋で服を選ぶ。
あれでもない…これはちょっと地味か…。
そう思いながらベットに服を並べてみる。
(…女子高生か俺は!!)
アカン…いつもならキレ抜群のツッコミも焦ってしまうわ…。
俺は結局一番着慣れている服装を選んだ。
………………
花火大会の会場へ向かうとすでに人混みだらけやった。
白石「こりゃえらい人やな〜。手ぇ繋ぐで」
俺はそう言って○○と手を繋いだ。もちろん恋人繋ぎ。
○○「あ、うん。はぐれちゃったら大変だもんね…」
○○は顔を赤くしながら下を向いた。
おいおい…もうすぐ付き合って5ヶ月やのにまだ慣れへんのかいな。
俺はそんな○○が可愛くておでこにキスをした。
白石「そない恥ずかしがらなくても、もっと恥ずかしい事してるやろ?」
耳元で囁いたらまるでリンゴのように赤くなった。
ホンマ、可愛いわぁ…。