第2章 雲雀姉弟のΨ出発
斉木は咄嗟に構えた。
だが、それを予想していた唯は待て待てと両手を前に出す。
恭弥の方は「戦うの?」と目をギラつかせながらトンファーを構えたが、唯は慣れたように抑える。
『私達が君のことを知ってるのは空助のせいだからね』
[あ の 野 郎]
「ちょっと仕事でロンドンに言った時に声をかけられてね、行動を共にしてたらいきなり「僕の弟は超能力者なんだよ」って」
[何を考えてるんだあのバカ]
斉木は珍しく頭を抱えた。
父に食べられたコーヒーゼリーをことは頭から飛んでいるようだ。
そんな彼に双子は「誰にも言わない」と言った。
双子の言葉に斉木は頭を上げて顔を見つめ、心の声を………………
[ちょっと待て、なぜ君達はテレパシーが効かないんだ?]
『私達もイマイチよくわかってないけど』[わかってないのか]
「斉木空助曰く、唯と僕の力のせいらしいよ」
[…………………………ほえ?]
『「(なんかすっごいレアなものを見た気がする)」』
斉木はポカンと無防備な顔をした。
双子は自分達の能力を事細かに説明した。
(双子の能力については、2~3ページをご覧下さい)
『てな訳で、私達に害がある超能力は効かないよ』
[基準は?]
「『不明』」
[マジですか………そういえばなんで僕に力のことを話した?
そのまま黙っていたらよかっただろう]
『楠雄くんは大丈夫と思ったから』
「唯がいいと言うならいいよ」
[このドシスブラコンめ]
『ありがとう』
[褒めてない]
「知ってるよ」
『とにかく、これでいつ何があっても相談できるね!』
[僕を面倒ごとに巻き込むな]
「コーヒーゼリー…」
[!]
『助けを求めることは少ないと思うけど、助けてもらったらコーヒーゼリー持ってくるよ』
「1個5000円のコーヒーゼリーだよ」
[なんだそれは…っ!?1個5000円だと!?
乗った!!]
「『(ちょろい)』」