第9章 お泊り~後編~
「っ!!」
『…』
「…、すまない…すまないという言葉で済ませたくないが、僕はきちんとと話がしたい」
『…』
「…?寝てる、のか…?」
『…』
どうやらは寝てしまったらしい。大輝たちを呼びに戻ると、皆拍子抜けしたような顔になった。
「まぁっちも疲れてるッスからね。スノボして体力削って、おまけに精神的ダメージも受けた」
「きちんと話して仲直りさせてもらうのだな。朝、時間を作ってやるのだよ」
「じゃあその間俺達は寝ててもいいよね~」
「が起きてればの話だけどな」
「、朝弱いもんね」
千明「ふぁ~っと…なら私達も寝ようよ。疲れたし」
「そうですね。スノボもありますし、僕ももう限界です」
來未「じゃあもどろっか」
今度は全員で寝室に戻る。を起こさないように、静かに。
「…ふっ、相変わらず寝顔は間抜け面なのだよ」
「それ女の子の寝顔見て言う台詞じゃ無いッスよ緑間っち!けど…泣いてないようで安心したッスわ」
「ちんの寝顔って悪戯心わくよねー」
千明「やめときなって紫原。アンタそれで何回に怒られてんのか分かってる?」
「けど、紫原君の言う事も分かります」
來未「クスッ…可愛いなぁ、ちゃん」
「そうだね。ほら、大ちゃん!そんな変態な目でずっと見てないで、もう寝るよ!」
「見てねぇっつーの。…おやすみ、」
大輝はの頭をポンポンと撫でて自分も布団に横になった。それを見て、全員も布団に着く。例に漏れず、僕もそうした。
そして電気が落ち、規則正しい寝息をBGMに、僕も眠りについたのだった。