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隣を歩くのは

第8章 カコのあたしと赤司君


『ご、ごめんなさい…』

「クスッ、冗談だよ。それじゃあオレはもう行くよ。休憩も終わるからね」

『あ、赤司君!』

「?」

『練習、頑張って!』

「…クスッ、あぁ。さんもね」



どうしよう、どうしよう!!!赤司君と久しぶりに喋っちゃった!あたし、顔赤くなかったかな!?

けど…赤司君、待っててくれたんだよね。今度話しかけてみようかな。


…あ、明日から夏休みだった。





次に赤司君と話せるのは新学期かなんて思うと憂鬱になりそうだったが、夏休みは全中もあるし、あたしも現を抜かしてられないよね!





その夏、サッカー部は全中で優勝を逃し、2位となった。これで先輩方は引退。だが、先輩方の顔には悔いは残ってないようだった。

同時にバスケ部は優勝したらしい。笑顔の大輝、テツ、涼太、敦、緑間君、さつき、そして赤司君の映ってる写真が大量に送られてきた。

赤司君の写真を初ゲットしたあたしは、もちろん保存した。




夏休みは相変わらず部活に追われ、オフの日は大輝たちと遊んだり、涼太、敦、テツ、さつきとメールしたりした。去年と変わりない夏休み。

変わったのは、赤司君と話すために心が浮きだっているあたし自身だった。
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