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隣を歩くのは

第7章 宿泊してみました


來未「頑張ろうね、ちゃん!」

『來未もまだ?』

來未「緑間君が教えてくれたんだけど…」

『…ふーん?真ちゃんに気が散ってまともに練習できなかったわけね』

來未「ちょ、ちゃん!声大きいよ!!!」

「呼んだか?」

來未「大丈夫呼んでないよ緑間君!ほら、行くよちゃん!」





そしてひたすら練習を繰り返し、どうにか恐怖にも打ち勝てた。というか転ばなきゃもうあんな痛い思いをしなくてもいいわけだし、それに気付いたあたしはひたすら転ばないように練習した。

そのおかげか、今ではもう大輝たちと同じくらい滑れるようになった。來未はまだ時間がかかりそうだったけど、明日には滑れるようになるだろう。

あたし達はスキー場を後にして予約しておいた宿に向かった。





『はぁ~、疲れたー!!!』

千明「けども上手くなったし、來未ちゃんもあと少しだもんね!明日は別のコースに行ってみようよ!」

「いいッスね!緑間っち、更にリフト高くなるッスけど平気ッスか?」

「抜かりはないのだよ。明日のラッキーアイテム、水鉄砲は既に入手済みだ」

「ねー赤ちん、お菓子食べていいー?」

「もう少しでご飯だ、我慢しろ」

「7時からですよね」

「テツ君、ご飯までトランプしようよ!」

『…今更ツッコむのもどうかと思ったんだけど…部屋、一緒なわけ?』

「いんじゃね?別に」



…まじか。まじでか!!!そりゃ確かにお泊りする仲だけどさ!それは仕切られた空間が存在してたからこそ出来るわけであって!

だけど今回違うじゃん!部屋1つじゃん!さすがにまずいでしょ!


ていうかこんな事純粋な真ちゃんが耐え切れるわけ…



「何を言っているのだよ、。合宿のようなものだろう」

『…そうですね』



そうだった、真ちゃんは変なとこでバカなんだ。つーか赤司君、止めなくていいわけ!?



「…抱っこしたり抱き着いたりしている仲だからこれもありだろう?」

『ごめんなさいあたし達のせいで変な常識まがいを植えてしまってごめんなさい』

「え」



あああ、赤司君本当にごめんなさい。だからその騙されてたのかみたいな顔やめてくれませんか。謝りますので。



『…ま、いっか。この面子で間違いが起こるとか有り得ないし』
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