• テキストサイズ

隣を歩くのは

第3章 子供


と、ここで少しあたし自身とあたしの友達について紹介しようと思う。


あたしの名前は。集英大学経済学部2年生だ。

好きな事は音楽鑑賞。クラシックとかじゃなくJ-POPしか聴かないけど。No music,No life。


好きな言葉は"共存"。この世界は助け合いだと思う。もちろん意味のある助け合い。ただ単に助けるだけじゃ、どちらかの一方通行になってしまう。

だからこそあたしは、利益を生んでくれる相手に対し、自分の利益になる事しかしない。もちろんお返しはするけど。



そんなあたしのひねくれた性格に幼いころから付き合ってくれていた幼馴染兼親友、佐倉來未(さくら くみ)。



『來未ぃ~、おはよ~!寒いよぉ…』

來未「おはよう、ちゃん!そう言うと思ってちゃんの分もカイロ持ってきたんだ!はい!」

『來未…ありがとう大好きー!!!』



來未は小さい頃から黒い綺麗な髪を伸ばしていて、性格も最高。古くから言われる大和撫子とは、きっと來未の事を言ってるんだと思う。



「オイ」

『んー?って、真ちゃんじゃん。おはよー』

來未「み、緑間君、おはよう!」

「…おはよう」




このインテリ眼鏡のくせに緑髪というアンバランスな男子は緑間真太郎。帝光中出身、秀徳高校出身のあたしは真ちゃんなんて呼べる仲になった。まぁまともに話したのは高校1年からなんだけど。

真ちゃんは凄いバスケ選手で、どこからでもシュートが撃てるとかいう天才だ。しかし学校生活の中ではおは朝の占いをとことん信じ、ラッキーアイテムを常に身に着けるという変人だった。おまけに超ツンデレ。


そんな真ちゃんだからこそあたしは仲良くなった。まさかこうやって同じ大学に進学するとは思っていなかったけど。そして同じマンションだったり。



『どったの真ちゃん』

「高尾みたいな言い方をするな。…、ピンク色をしたシュシュというモノを持っていないか?どうしても家になかったのだよ」

『持ってるよー。ほい』

「助かるのだよ」



…というのは嘘。高校の時散々頼られたから、あたしも占いをチェックする習慣が付いてしまった。そして真ちゃんが持って無さそうなアイテムはこうして持ってきている。

…真ちゃんには言わないけど。
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp