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隣を歩くのは

第3章 子供


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独り暮らしにも慣れた今日、いつものように目覚ましが鳴り響く音で目を覚ます。

もともと低血圧でもないから朝起きれないという事もない。



いつものように顔を洗い、歯磨きをする。と同時に冷蔵庫の中を見て、今日の朝ごはんを脳内でパパッと決める。

シャキッとした頭で着替えを済ませ、エプロンをつけ朝食を作るためにキッチンに立つ。ちなみに今日の朝食はトーストとハムエッグとサラダ。まぁ大学生の朝食なんてこんなものだろう。



『いただきます』



いくら独り暮らしに慣れたとはいえ、やはり1人でご飯を食べることだけは慣れない。寂しい気持ちを紛らわすためにテレビを付ける。



あたしがこうやってのんびりトーストをかじっている間にも、テレビの中のアナウンサーは忙しなく事件を伝える。

殺人、強盗、火事などの物騒なニュースに加え、俳優が結婚、アイドルのツアー開始など平和なニュースも流れる。



全く、住みやすいのか住みにくいのか分かりにくい世界だなぁ。



なんて考えながらも、最後のトーストを口に運ぶ。




『ごちそうさま』




食器を流し台まで運び、カチャカチャとスポンジで洗う。冬真っ盛りな今、流れ出る水が冷たい。



食器を洗い終えたあたしは、鏡の前に座り化粧を始める。バッチリするとなぜか疲れてしまうから、程よく適度に。

いそいそと今日の講義で使う教科書やら資料やらをバッグに詰めると、そろそろ良い時間となった。





『行って来ます』





これが大学2年になった、いつも通りの朝。
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