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隣を歩くのは

第7章 宿泊してみました


そして翌週。



千明「準備できたー?」

「こっちは大丈夫です」

「俺もっちと黒子っちと同じ車が良かったッスー!」

「文句を言うんじゃないのだよ。ほら、乗るぞ」

「っちー!黒子っちー!!!」

「オイ、行くぞー」

『おっけー』



人数が多いため2台の車で行くことになった。

大輝が運転する車には大輝、ちーちゃん、テツ、赤司君、あたしの5人。

真ちゃんが運転する車には真ちゃん、涼太、敦、さつき、來未の5人だ。

公平にあみだくじで決めたから、涼太のように文句があっても受け入れられない。というかあたしは文句を言うつもりもないんだけど。


まあ強いて言うならこっちの方がテツと赤司君いるから割と車の中は空いているが、向こうは…まぁ大変だろう。


「意外の誰か、助手席座ってくれ」

『なんであたしはダメなのよバカ大輝!』

「だってお前、地図読めねーじゃん」

『ぐっ…』

千明「私読めるから前行くよ」

「さん一番細いですから真ん中お願いします」

『はいよー』



5人だけどボックス車で行くことになったあたしたち(普通車だと雪道が上らないため)。後ろも使えるけれど、そうしたら誰か1人になってしまうために、荷物席にした。

だからテツ、あたし、赤司君の順で並んでいる。別に狭くはないんだけど。



「は地図が読めないの?」

『…そうですよー。ってか別に今の世の中ナビがあるんだから地図読めなくても平気じゃん!』

「もしもの時に困るだろうが。いいからお前は黙って座ってろよ」

『…大輝のくせに生意気!!!』



一泊二日で行くことになったこの小旅行。皆で遊びに行くことはあっても、泊まりに行くのは初めてだったり。

恥ずかしいから表に出さないけど、凄く楽しみです!!!



「せっかくですから何か話でもしましょうか」

千明「おっ、いいねー。じゃあ私からいい?」

『うん!ちーちゃんの話面白いから好き!』

千明「ありがと、。だけどこの話は全然楽しくないかも」

『えっ?』

千明「赤司の事だからね」





あたしは無意識に掌をキュッと握ってしまっていた。そしてその手を隣から、赤司君の手が包んでくれた。
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