第7章 宿泊してみました
近くのマジバへと入ったけど、狭い。皆(女子とテツ、赤司君を除く)でかすぎるから余計に圧迫感が凄い。
「狭いー」
「それ一番デカい紫っちが言うんスか?」
「む~…あ、そうだ。ちん俺の上に乗りなよ。そうすれば1人分あくし」
『えー、あたし重いし』
「ちんなら大丈夫だよ~。ほら、早く」
半ば強制的に敦の膝の上に座らされた。何回かした事もあるから別に何とも思わないけど。
「…ちょっと待て」
「どしたの赤ちんー」
「それはいろいろとまずいだろう」
「いんだよ、これで。も紫原も何とも思ってねーし」
「…そういうものなのか」
どうやら赤司君は納得がいってないみたいでずっと1人ぶつぶつ言っていた。
しかし本当に敦との間には何もないから、清々しくこんな事も出来るわけで。
『で、話って何?』
「そうだった!ね、。皆でスノボしようよ!」
『あのウィンタースポーツの?』
千明「そ!学科の友達が行ったみたいでさ、すっごく面白いんだって!で青峰と話して、皆で行こうってなったの!」
「俺はどうしてもと頼むものだから、仕方なく行くのだよ」
「別に無理に来なくてもいいですよ、緑間君」
「黒子…!」
「皆緑間っちのツンデレはよく分かってるッスから落ち着いて!ね、っちどうッスか!?」
『うん、いいよ。あたしもスノボやってみたいし』
「それで、赤司はどうすんだ?」
大輝の言葉に全員があたしと赤司君を交互に見る。
「僕としては行きたいんだけど」
『別にいいんじゃない?』
「そう、なら僕も参加させてもらうよ」
「…俺らが誘っといて言うのもアレなんスけど…本当に良いんスか?」
『断る理由もないでしょ。ていうかあたしが決定権持ってる事の方が驚きなんだけど』
「それはちんが赤ちんに振られたからー」
「少し違いますよ、紫原君。正確にはさんが赤司君に何かされたから、です」
「…そうだね。僕が言うのもなんだけど、本当にはそれでいいのか?」
『うん。赤司君と皆は友達なんでしょ?それをあたしが断ることはおかしいと思わない?』
赤司君と皆の関わりを邪魔したくはない。
あたしが赤司君と関わらなければいい話だから。