第7章 宿泊してみました
side
「ー」
『…何かな大輝君。あたし今バイト中なんだけど』
大学の近くのカフェで接客のバイトをしているあたし。今日は土曜で大学も休みな上、約束もしてないから誰とも会わないと思ってたんだけど…
うん、皆来ちゃったね。
お店としては大繁盛するから嬉しいんだけど。こういうあたし絡みの客が増えれば店長は気前よくボーナスをくれる。
「っちいつ上がりッスか?」
『あと3時間くらい』
「ならば待ってるのだよ。コーヒーを頼む」
「あ、僕もお願いします」
「私もー!」
真ちゃん、テツ、さつきを中心に皆注文を取ってくれた。そして気付く。
『あれ?來未は?』
千明「來未ちゃんは体調崩して寝てるみたい」
『えっ、大丈夫なの!?』
「ここに来る前に皆でお見舞いに行ったんだ~」
『そっか。あたしも後で顔出そう』
カランカラン
扉に着けているベルが、扉が開いたことを主張するように鳴る。
『いらっしゃいまs…赤司君』
「赤司っち!どうしたんスか!?」
「…僕はお前達にどうしたのか聞きたいよ。何してるんだい?」
「ちんがバイト終わるまで待ってるのー」
「そうか。なら僕も一緒にいいかな」
「いいですよ。青峰君、赤司君も誘いましょう」
「俺はいいけど…が許可したらなー」
「何の話だい?」
「それは後で話すのだよ。それより、コーヒーはまだか」
『…かしこまりましたー(怒)』
ったく、真ちゃんってば相変わらずなんだから。それより、皆して何の話なんだろう。というか同窓会以来全員で集まる事なかったから、久しぶりで何か嬉しい。來未がいないのは残念だけど。
それから3時間、そこそこお客さんも入り、忙しいながらもバイトは終了した。