第6章 合同コンパ
友人「青峰くーん!こっち来て一緒に話さないー?」
「…おー」
『ちょ、行くの!?大輝あんなタイプ嫌いじゃん!』
「俺がここにいたって何も始まらねーだろ。適当に酔わせて再起不能にしてくらぁ」
『下種の極み!!!』
あぁ、本当に大輝の奴行っちゃったよ…薄情もの…
若松「あの、…さん」
『は、はい…』
若松「青峰が言った事、本当です。高校の時、青峰と桃井の会話に混じっていたさんの事、気になってました。写真を見せてもらって、改めて話を聞くともっと気になりました。俺はもっとさんの事が知りたいです。友達から始めてくれませんか」
『あたしでよければ…』
若松「ま、まじッスか!?よっしゃぁぁぁ!!!」
あたしだって女だ、普通に恋愛だってしたい。あの大輝が紹介するほどだし、顔も悪くない。久しぶりに恋愛、してみようかな。
若松「さん、何飲みます?」
『あっ、じゃあコークハイで』
適当に料理も注文し、それらが届くと普通に話は盛り上がった。
『へぇ!若松さんの家って割と近くなんですね!』
若松「そうですね!今度酒でも飲みに行きましょうか!あ、もちろん2人で」
『いいですよ!あたし強いんで、潰れないでくださいね?』
若松「青峰に聞いてます。俺も結構強い方だと思うんですけどね」
『ていうか若松さん、年上なんだし敬語苦手そうですからタメでいいですよ』
若松「えっ、けど…」
『年上の人からの敬語って何かくすぐったいんですよね』
若松「そうか…じゃあ、改めてよろしくな!」
「おーおー、盛り上がってんじゃねーか。つーか俺も混ぜてくんね?」
若松「オイ青峰!お前空気読めよ!今良い感じだっただろうが!」
大輝の声がしてそちらを見ると、明らかに疲れ切った様子の大輝がいた。というか本当に顔色が優れない。
『ちょ、大輝大丈夫?』
「大丈夫じゃねぇよ。香水の匂いで酔った」
若松「あー、あっちの女共はきつかったからな」
「つーわけで俺も混ぜろ。オイ、若松潰そうぜ」
『え、けど…』
「大丈夫だって。コイツ強いから」
若松「オウ!大丈夫だ、かかって来い!」
若松さんはその言葉を最後に、トイレへと消えた。