第5章 変化
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翌日。
「おはよう、」
朝から赤司君のせいで気分は一気に落ちた。せっかく今日はあたしの星座が1位だったっていうのに。おは朝は真ちゃん贔屓が。
「おはよう」
『…何でいるの』
「おはよう」
…コイツ、あたしが挨拶するまで続けるつもりか。めんどくさいが、話が進まない。
『…おはよう』
「よく出来たね」
『ああうんありがとう。挨拶くらい出来るから子ども扱いしないでくれるかな』
赤司君はあたしの頭を撫でる。あたしが特別小さいわけでもないし、ましては赤司君が特別大きいわけじゃ無い。だけどこの男女の差というものはどうやっても存在するわけで、それを利用して頭を撫でるなんて子供に対する行動をとられる。
あたしは乱暴にその手を払いのけると、赤司君から距離を置いた。
『話を戻すわ。何で赤司君があたしのアパートの前にいるの?』
「待ってたんだよ」
『…あぁ、真ちゃんね。もうすぐ来るt』
「を、待ってたんだよ」
『…頼んでないし』
頼んでいないどころか、全力で願い下げだ。というかなぜこのマンションだと分かったのか。あれか、キセキの世代がチクッたな。おそらく敦あたり。
それから赤司君はさも当たり前のように再び隣の席に座って来た。講義中は互いに関せずだからいいんだけど、そもそも赤司君があたしの隣にいる事そのものが問題なのだ。
今は昼休み。
『はぁ…』
「溜息つくと幸せが逃げると言うよ」
『誰のせいだと思ってるんですか』
「僕なの?」
『…お願いだから一発まじで殴らs』
千明「ーーーっ!!!」
『この声は…ちーちゃんっ!!!』
赤司君にイライラしてたところに、大好きなちーちゃんの声が聞こえてきた。いつもより数倍増して元気でた。