第5章 変化
大輝と赤司君とあたしという異色の3人で外に出た。もうすぐ夕飯だと言うのに大輝はファミレスに行くと言い出した。夕食兼かと聞けば腹ごしらえだと言う。さすが大輝。
「で、何で赤司はにくっついてんだよ」
「ズバリ聞くね、大輝。昨日も言っただろう、を手に入れてみせる。それが理由だ」
「ふーん。を振ったくせにか?」
『ちょ大輝!!だからそれはもういいって!』
「大事なことだ。、これはお前の問題なんだぞ。お前の気持ちを無視してまで好き勝手させる事でもねぇ。お前の返事次第で、俺がどうとでもしてやる」
『大輝…』
「…僕に逆らうとでも?」
「そう聞こえなかったのか」
『ちょ、やめなよ2人とも!』
なんかとんでもなく険悪なムードになってしまった。特に目付きが鋭い2人だ、それはもう怖い。片やガングロ、片やオッドアイもオプションに着いてくる。
「はっきり言えよ、。お前は赤司にこれ以上付き纏われて平気なのか」
『…あたしは…もう関わらないでほしい』
「…よく言った」
大輝はいつものように頭をポンポンとしてくれる。これを他の女子にも見せればモテるのになぁ。
「つーわけだ、赤司。これ以上に…」
「言いたい事はそれだけかい?」
「…は?」
「悪いがそれは飲めないな。僕がどうするかは僕の自由だし、決めるのも僕だ。そう言ったのは君自身だよ、」
「はぁ!?ふざけんなよ赤司!それとこれとは話が違うだろ!相手に迷惑かけてまでする事じゃねぇだろ!」
「僕はがここまで僕を毛嫌いする理由も聞いてない。本当に引き下がるのはそれからでもいいと思わないかい?」
「赤司てめぇ…」
『いいよ、大輝』
あたしは大輝を制した。ここまで大輝が切れても通じないんだ、もうどうする事も出来ない。
『赤司君の言い分はよく分かった。引き下がらないって言うなら勝手にすればいい。けどあたしは、赤司君と友達になるつもりはないから。行こう、大輝』
あれはもう過去の話。だけど今でもあたしはあの言葉が…あの赤司君の冷たい目が
忘れられない。