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隣を歩くのは

第5章 変化


―笑うな


赤司君が割と筆圧を濃く書いてきた。あ、怒ってるのかな。ごめんと謝罪の言葉を赤司君のノートに書き、どうせ見えてるならいっかと思い、大輝とのやり取りに文章を打った。



"赤司君に見つかったwww"


そう送った瞬間、物凄い勢いでスマフォを取られた。あー、大輝ごめん。



"まじかよwww"

"赤司怒ってる?"

"まじお前勇者www"

"おーい、?まさか本当に赤司に殺されて…w"


赤司君、スマフォに慣れてないのかな。大輝から返信が来ている間にも赤司君は必死にタップし文章を作っている。

そしてできた文章は…




"楽しそうな会話をしているね"




その瞬間、大輝からの返信が途絶えた。あれが赤司君からのモノだって分かったんだろう。満足した赤司君はあたしにスマフォを返した。あとで大輝には謝っておこう。



3コマ目が終わり、すぐに4コマ目が始まる。大輝からの電話には出れないでいた。そして案の定隣に座る赤司君。ま、この講義は中谷教授の講義だし、興味があるから真面目に聞いたけど。


そして今日の講義は終了した。




「てめぇ…」

『あははー…ごめんなさい大輝君』

「落ち着いてください青峰君。一番きつかったのは隣にいたさんなんですから」

『テツ…』

「それはどういう事だいテツヤ」

「さん今すぐ赤司君と青峰君に謝ってください。僕は今日バイトなのでこれで失礼しますでは」



…テツの野郎、逃げやがったな…




「オイ、お前なんか俺に奢れ」

『えー何で…』

「何で?」

『…すんませんそれでは行きましょうか』



大輝には今日頭が上がらないな…ま、あとくされも何もないからこっちの方がいいだけど。



「僕も行こうかな」

「『…はっ!?』」



原因の赤司君が付いてきたら弁解も何も出来ないだろう。まさか、それが狙いか…
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