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隣を歩くのは

第4章 大人=第2の人生?


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ああもう泣きたい。ていうかトイレ行きたい。ていうか足痺れたんだけど!!!ていうかあたし何も悪くないんだけど!!!



『…あの、1つ聞いてもいいかな』

「なんだい?」

『どうしてあたしは今こうして呼び出された上に正座までさせられてんのかな』

「それは僕より君の方が分かってると思うけど」

『それが分かんないから聞いてるんだけど!!!あたし何も言ってないし!』

「その場にいただろう。連帯責任という言葉を知らないのかい?」

『知ってるよ!ていうか話聞くからちょっと待って!まじでトイレ行きたいんだってば』

「…大輝、着いていけ」

『はっ!?』

「逃げるだろう」



まじでか…まじでか!!!!



そんなこんなで大輝とトイレまでの道を歩く。足が痺れてるから大輝の肩を貸してもらってるけど。大輝は身長高いから今度は肩が痛くなってくる。

もちろんすんなり大輝が肩なんか貸してくれるはずも無く、最初は痺れた足を大輝の攻撃から守る所から始まった。



『つーか大輝、笑いすぎ』

「だってよ、あの赤司の悪口言う猛者がまだいたなんて可笑しくてよォ」

『だからあたし言ってないってば』

「分かってるっつーの。お前そういうの嫌いだもんな」

『分かってるなら弁解してよ。皆笑いすぎ。あのテツまでも』

「大丈夫だって。今頃そのテツ達が話してるはずだしよ。戻ったら俺も赤司に言ってやるよ。早く飲みたいしな」



そりゃそうだ。せっかくの楽しい時間を説教に取られたくない。…って、これが大輝なりの優しさだって分かってる。



『…ふん、遅いってーの』



トイレも無事にすませ、大輝といつも通りワーワー言いながら説教部屋…じゃないや、赤司君のいる部屋まで戻る。そこには心配して来てくれたであろう來未の姿があった。



「逃げたかと思ったよ」

『だから逃げないってば。で、何の話だっけ?』

「…テツヤ達から聞いたよ。君はそういうのが大嫌いな人間だという事をね。だが僕は、自分の目で見た事しか信じないんだ」

「オイ赤司、まじではそんな奴じゃねぇって」

「大輝は黙っていろ。これは僕と彼女の問題だ」



あ、やば。久しぶりにかちーんときちゃったわ。こういう人の話聞かないような奴、人を信じない人間も大嫌いなんだよね。
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