第4章 大人=第2の人生?
「今、の声しなかったか?」
「俺も聞こえたッス!」
「俺もー」
「俺がの声を聞き間違えるはずがないのだよ」
…ちょっと待て、って誰だ。
「そう言えば二次会、ここでやるって言ってたかも!」
「んだよさつき、早く言えよ。合流しようぜー」
「青峰君はさんがいないと大人しいですよね」
「そーそー!大ちゃんじゃないみたい!」
「はいはい。ほら、行くぞ」
「ちょっと待て」
「どしたの赤ちん」
「僕はそいつを知らない」
僕の言った事が余程変だったのか、皆は堪えるように笑い出した。
「何言ってるんスか赤司っち!そんなわけないじゃないッスか!」
「毎日顔合わせてんだろ」
「さんの口から赤司君の名前が出た事はないですし、友達じゃないのも知っています。ですが知らないという事はありませんよ」
?何を言ってる?僕は本当に知らない。
そう言おうとしたが、誰かの声が僕達の…主に僕の悪口を言っているのが聞こえた。中学時代、好かれていたとは思わないがこうやって陰で言われるのは好きじゃない。
目で行くぞと合図をし、そっと扉に近づいた。
友人「ほら、も飲んで不満言っちゃえよー」
『別にないよー』
あの声だ。大輝たちが反応した、あの声だった。だがしかし待て、確かにどこかで聞いた事のある声だ。むしろ最近も聞いた気がする。どこだっただろう…
『だから酔ってないって言っt…』
勢いよく襖が開いたと思えば、今日見た顔が現れた。ふむ、これが""か。
「…やぁ。楽しそうだね」
『こ、こんばんわ~』
後ろで大輝たちが笑っている声が聞こえた。