第4章 大人=第2の人生?
赤司side
キセキ達を引きつれ、とある居酒屋へと向かった。ここは料理もおいしくて評判の店だった。僕は1週間前から予約していた。
「へぇ、いい店じゃねぇか。俺も来た事ないわ」
「青峰君が来た事ないなんて珍しいですね。毎晩連れまわしていたのに」
「人聞き悪い事言うなよテツ。アイツも楽しんでたからいいじゃねぇか」
またアイツの話題か。一度見てみたいな。
そして大輝が涼太に一気飲みをさせた事を火種とし、一度は冷めたであろう真太郎も酔い始めた。
「んだよ緑間ァ。何セーブしてんだよ」
「そッスよ緑間っち!いつもは何だかんだ飲んでるじゃないッスか!」
「き、今日だけは潰れるわけにはいかないのだよ!」
「何なに~?もしかしてミドちんデート?」
「そうなのか、真太郎」
「赤司まで食いつくな!!!…デートではない、ただ約束があるだけなのだよ」
「…お友達、ですか」
「…ああ」
それだけであの大輝までもが納得した。どういう事だ、まさか僕だけ分からないのか。
あぁ、なんだ高尾か。
「それって高尾君も来るの?」
「そうなのだよ」
今なんと言った桃井。相手は高尾だけじゃないのか?あの真太郎に複数の友人がいる、だと…
「今失礼な事を考えなかったか?赤司」
「…気のせいだよ」
するとどこからともなく大きい笑い声が聞こえた。僕は煩いなとしか感じなかったが、他のキセキ達は目を光らせた。