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隣を歩くのは

第4章 大人=第2の人生?


ぞろぞろと集団に紛れ、二次会の場所へと歩いて行く。結構な人数が行くかと思えば、本当にそうだった。多分100人は余裕で超える。

けど同窓会に来ていた半分は帰ったか個人で二次会を行っているため、さすがマンモス校とでも言うべきか。


集団の中には大輝軍団全員と、仲が良かった元気な女子グループがいるから、きっともっとカオスな集まりになるんだろうな。


幹事の友人に着いて行き、一件の大きい宴会場へと案内された。既に酒が回っている皆はすぐに騒ぎ出した。



友人「やべーんだけど!もう何杯目だよマジで!」

『うーんと…大輝たちと0次会もやって来たから…やば、さすがに数えたら気持ち悪くなりそう』

友人「やっぱさすが。私アンタの友達だって言う事誇りに思うわ」

『思わなくていいから』

友人「つーかその青峰は?」

『今気付いたの?バスケ部で飲んでるらしいよー』

友人「あー、私バスケ部苦手だわ。顔は確かにレベル高いけど、性格が無理」

友人「青峰はそんな事ねぇけどよー」

友人「まあ確かに青峰君はマシだよね。ていうか大将が無理。あり得ない。女の敵よ」



友人の口を皮切りに、バスケ部の、特に赤司君への不満が溢れてくる。皆当時は恐れ多くて悪口なんて言わなかったからな。酔いも後押しして今不満を爆発させてんのかな。



『その辺にしときなよー。もし聞かれてたらどうすんの?』

友人「聞かれてるわけないって!!ここにいないみたいだし、何よりバスケ部で集まってるって言ったのじゃん!」

友人「そーそー。鬼の居ぬ間に何とやらってやつだよ。ほら、も飲んで不満言っちゃえよ!」



出来るか。仮にも仲良い友達の仲良しさんだぞ。友人の友人を貶すなんてあたしには出来ない。



『別にないよー。ちょっとトイレ行ってくるわ』

友人「おっ!?ついに吐くのか!?」

『吐かんわ!ていうか酔ってないから。あんたらと一緒にすんなっt…』



廊下へと続く扉を開けた瞬間、色が変わった。おっとびっくり、カラフル集団がいましたよーっと。




『こ、こんばんわ~』

「…やぁ。楽しそうで何よりだよ」






視界が赤司君の髪の色、つまり真っ赤に染まったかと思えば、今度はあたしの顔色が大輝の色に染まりました。黒じゃなくて、青ね。
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